TAC値が落ちないとき。。。

出版社に入稿するときに「TAC値320以下」といった規定が設けられていることがあります。
ふだん画像のTAC値については、Photoshopで

①編集>カラー設定>CMYKメニューからカスタムを選択>色分解の種類をUCRに>インキの総使用量の制限を320(※任意)に>OK

②イメージ>カラーモード>Labカラーに

③イメージ>カラーモード>CMYKに

④編集>カラー設定>プリプレス用日本2に(普段使用しているカラー環境に)戻す

⑤EPS形式で保存する


、、、といった手順を踏んでTAC値を調整しているのですが、
⑤のEPS形式で保存する際にEPSオプションの設定ウィンドウで「ポストスクリプトカラーマネジメント」にチェックが入っていると、、





ちゃんとPhotoshopで画像のTAC値を落としたはずなのに、Acrobatの出力プレビューで検証してみるとTAC値エラーが出まくり、、というケースがあるようです。



EPS画像保存時にポストスクリプトカラーマネジメントのチェックを外して保存、当該画像を配置したデザインをあらためてIllustratorからPDF書き出ししてみましょう。

IllustratorからのPDF書き出し時の設定ウィンドウは初期設定のままでいきます。ファイルサイズを軽くしようと設定をカスタムしてる場合、TAC値が正確に反映されないこともあるようです。

書きだされたPDFをAcrobatで開き、出力プレビュー>色分解>領域全体をカバー>320(任意)でチェック。※シミュレーションプロファイルのプルダウンメニューも適切なものに!



無事TAC値エラーの表示は消えました。スッキリ♪




1 件のコメント :

  1. すごくわかりやすい内容です!
    以前、同じ内容で行き詰まり、苦労した覚えがあります。
    その頃に、この記事に辿り着ければ楽だったろうなぁ(笑)

    私も数年前から名古屋の西でデザイン会社を経営しております。
    趣味がグランパスの応援(もっぱらDAZNですが)と、ランニングやサイクリング(ダイエット目的ですがw)なので、親近感を覚え、投稿させていただきました。
    どこかで会う機会があれば、その際はよろしくお願い致します〜。

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